アスイク 代表のブログ

こどもの貧困問題、NPOの経営、生き方在り方などについて。

2020年、新たな挑戦。

本年もたくさんの方にお力添えいただきました。

改めてお礼申し上げます。

 

今年のプライベートなトピックは、人生初の胃カメラです。

異常はなく一安心でしたが、あんな苦痛は二度とご免こうむります。

アラフォーになると体のあちこちにメンテが必要になって、

人生のステージが変わったんだなぁとしみじみ感じます。

 

といいながら、毎年年末はやり残した仕事と、新年度の準備で仕事を納める間もなく、いつの間にか新年を迎えています。

まずは報告書関係からを片付けてしまおうと、法人のブログをチェックしたところ、あちらこちらでいじられていることに気づきました(笑)。

asuiku.org

asuikuhoikuen.hatenablog.com

代表がいじられているのは、たぶん平和の証です。

スタッフの皆さん、いじってくれてありがとうございます。

 

さて、ここからが本題です。 

4月から仙台市荒井児童館を運営します。

アスイクは、2020年4月に開館する荒井児童館の指定管理者となりました。

仙台市では、5年ぶりの新設館です。

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今回荒井児童館の運営に手をあげた理由は、「子どもたちを、社会で育み、地域で見守る」という私たちのビジョンに向けて一歩前に進むため。

これまで中高生とかかわる事業が中心でしたが、さまざまな問題が深刻に、複雑になってしまった後にかかわることも少なくありません。

本来目指すべきは、幼少期から切れ目なく子どもと保護者と関わり、困りごとを抱えにくい社会をつくっていくことです。

そのために今年から保育事業もはじめていますが、小学校年代の子どもたちと関わる事業は手薄でした。

そんなときに新しい児童館が立ち上がると知り、これはチャレンジするしかないと思いました。

仙台市の児童館は、放課後児童クラブ(学童保育)も実施されていて、主に小学生の子どもたちと日々関わることができます。

さらに児童館は、一つの小学校区に根を張って0歳~18歳の子どもと保護者を継続的に支えることができますし、これまでのある程度広い範囲を対象とした事業とは違ったアプローチができる可能性があります。

 

実は荒井児童館の運営に手をあげた理由は、もう一つあります。

下の写真は、2011年の東日本大震災後に私たちが学習サポートを行なっていた荒井小学校用地仮設住宅。 

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写真では見る影もありませんが、この仮設住宅がたっていた場所にできるのが、荒井小学校と荒井児童館です。 

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アスイクの原点ともいえるこの場所に、新しい児童館が建つ。

まさに運命だと感じました。

しかも、来年はちょうど震災10年目の節目。

震災後の新しい地域づくりにチャレンジしたいと奮い立ちました。

 

アスイクが児童館の運営を通して、目指すこと。

<企業や市民講師と協働した、好きなことを見つけるキッカケづくり>

子どもたちがこれからの時代を幸せに生きるためのキーワードは、「自己肯定できる人生」だと思います。

大きな経済成長は見込めず、AIなどの技術によって仕事も働き方も変わっていく。さらに、人生100年時代に象徴されるように寿命は長くなり、年金だけで生活することも難しくなる中、体が動くうちは働きつづけなければならなくなる。

先が見えない、正解がない。そんな時代に幸せに生きるために必要なのは、結果ではなく、過程(その瞬間瞬間)を楽しめるようになること、自分の人生を収入・ステータスなど外的な評価に依存するのではなく、自分自身が心から肯定できることだと思います。

そういった人生を送るためには、何よりも自分が本当に好きなこと、活きることを、感覚的に知っている必要があります。スマホ一つでたいていの情報が得られる時代だからこそ、あえて体感することが大事です。

だからこそ、私たちが運営する児童館・児童クラブでは、子どもたちが自分を知るためのキッカケをたくさん作っていきます。

・メーカーの協力を得た、最新技術をつかったプログラミング教室
・地元企業と連携した、商品企画を体験できるワークショップ
・自然学校と連携した、自然と共生する意識をはぐくむキャンプ
・留学生と協働した、海外の文化を学ぶ交流パーティー
・子どもたちが地域の問題を探し、解決していく活動 etc.

地域の市民先生、県内外の企業がもっているリソース(資源)を貸していただきたいと考えています。

なお、今回の児童館運営にあたっては、市民先生や企業を巻き込む豊富なノウハウ・ネットワークをもっているNPO法人放課後NPOアフタースクールさんの協力も得ていく予定です。

npoafterschool.org

 

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(放課後NPOアフタースクールと連携して実施した起業体験プログラムの様子)

 
<子どもたちと保護者を見守る地域づくり>

もう一つ私たちがチカラを入れていきたいのは、子どもたちと保護者を見守る地域づくりです。

現代の家族が抱えている悩みや問題は、ほとんどの場合外からは見えません。誰かが困っている子どもや保護者に気づき、時に専門的な機関につながることを後押しする。そういった地域のつながりをつくっていくことが、子どもや家庭が抱える問題を深刻化させないために必要です。

その点において、荒井児童館ができる地域は、これからが大事な時期だと考えられます。

下のチャートは、震災前の平成22年と平成29年を比較した人口増加率です。青色が荒井小学校区、オレンジが仙台市全域になります。

一番左をご覧いただくと分かる通り、仙台市全域と比べて、荒井小学校区の人口増加率が高いことがわかります。背景にあるのは、地下鉄東西線の開通による宅地開発、震災による災害公営住宅の建設。震災以前からの住民、宅地開発に居住した住民、そして被災した住民が混在しているのが、この地域の特徴です。

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バックグラウンドが異なる住民同士が子どもが集う児童館を通して知り合い、地域の子どもを支えていくために連携することが、孤立してしまう子どもや保護者を少なくするための道だと思います。

台風の被災地でも、高台となる建物がない地区の区長が、隣の地区のマンションを避難場所として設定できたために、被害が少なかったというニュースを見ました。地域の祭りを通して住民同士が知り合ったことが、そういった連携につながったそうです。子どもの見守りにおいても、同じようなことが当てはまるはずです。

 

児童館の立ち上げメンバーを募集しています!

アスイクでは、荒井児童館の立ち上げメンバーとして、ここで書いたことをともに実現してくださる方を募集しています。

新設館ということもあり、多くの方から応募をいただいておりますので、ご関心がある方はぜひ早めにお問合せください。kantan-kyujin.com